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競輪用自転車とロードバイクの違いとは?ピストとの比較で特徴を徹底解説

競輪 ロードバイク 違い

この記事では、競輪 ロードバイク 違いについて紹介しています。

「競輪選手が乗ってる自転車って、ロードバイクと何が違うんだろう?」

「見た目は似てるけど、競輪の自転車にはブレーキがないって本当?」

こんなふうに思っていませんか?

競輪で使われる自転車とロードバイクは、細身のフレームでスピードが出る点はよく似ていますが、じつは構造も使い道もまったく違う別物なんですよね。

僕自身、ロードバイクに乗り始めた頃は「競輪の自転車=速いロードバイク」くらいに思っていましたが、調べてみると仕組みがぜんぜん違って驚きました。

そこで今回は競輪用自転車(ピスト)とロードバイクの違いを、ブレーキ・変速・固定ギア・用途・価格など項目別にわかりやすく解説していきます。

公道を走っていいのか、どちらを選ぶべきかといった疑問にも答えているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

競輪用自転車とロードバイクの違いを項目別に解説

競輪 ロードバイク 違い

ここでは、競輪用自転車(ピスト)とロードバイクの違いを項目別に解説します。

まず前提として、競輪で使われる自転車は「ピスト」または「トラックレーサー」と呼ばれます。

ピスト(pista=イタリア語で「競技場・走路」の意味)とは、トラック競技専用に作られた固定ギアの自転車のことです。競輪場のバンク(すり鉢状の走路)を走ることだけを目的に設計されています。

一方でロードバイクは、舗装された公道を長距離・高速で走ることを目的に作られた自転車です。

この「走る場所」の違いが、そのまま装備や構造の違いにつながっています。

まずは全体像を、以下の比較表でざっくりつかんでみてください。

スクロールできます
項目競輪用自転車(ピスト)ロードバイク
ブレーキなし前後にあり
変速機(ギア)なし(1速固定)あり(16〜24段など)
ギアの仕組み固定ギア(空転しない)フリーギア(空転する)
走る場所競輪場のバンク(専用走路)公道・サイクリングロード
フレーム剛性重視・ホリゾンタル主流軽量・空力・振動吸収を重視
重量の目安約8〜10kg前後約7〜9kg(軽量車は6kg台)
規格・認定NJS認定(競輪専用)メーカー各社の独自規格
公道走行そのままでは不可(違法)可能(公道前提の設計)

それでは、それぞれの違いを一つずつ詳しく見ていきましょう。

ブレーキの有無

もっとも大きな違いが、ブレーキがあるかないかです。

ロードバイクには前後2つのブレーキが必ず付いていますが、競輪用のピストにはブレーキが一切ありません。

競輪場のバンクは信号も歩行者も対向車もない競技専用の走路なので、急停止する必要がありません。そのため、少しでも軽く・シンプルにするためにブレーキを省いています。

では競輪選手はどうやって減速するのかというと、ペダルの回転を脚の力で抑え込むことでスピードを調整しています。

これは後で説明する「固定ギア」という仕組みがあるからこそできる技なんですよね。

変速機(ギア)の有無

2つ目の違いは、変速機(ギア)があるかどうかです。

ロードバイクには変速機(コンポ=変速機やブレーキなどの駆動系パーツをまとめてこう呼びます)が付いていて、坂道は軽いギア、平地や下りは重いギアと、状況に合わせて何段も切り替えられます。

一方の競輪用ピストはギアが1速のみで、変速機そのものが付いていません。

バンクは基本的に平坦なので変速の必要がなく、選手はレース前にコースや脚質に合わせてギア比(ギア倍数)を選んで固定します。

変速機がないぶん構造がシンプルになり、トラブルも起きにくくパワーのロスも少ないというメリットがあるんですよ。

固定ギアという仕組みの違い

3つ目は、ピスト最大の特徴ともいえる固定ギア(フィックスドギア)です。

固定ギアとは、ペダルと後輪が直結していて、車輪が回っている間はペダルも必ず一緒に回り続ける仕組みのことです。ロードバイクのように「ペダルを止めても車輪だけ空転する(フリーギア)」ことがありません。

ロードバイクは下り坂でペダルを止めても惰性で進みますが、固定ギアのピストは走っている限りペダルが回り続けます。

この直結構造のおかげで、ペダルの回転を脚で抑えれば減速でき、力を加えた瞬間にダイレクトに加速できるのが強みです。

ブレーキがなくても速度調整ができるのは、この固定ギアがあってこそなんですね。

逆にいえば、走行中に足を止めて休むことができないので、慣れないと非常に危険な乗り物でもあります。

フレーム・重量の違い

4つ目は、フレームの設計と重量の違いです。

競輪用ピストのフレームは、選手が全力で踏んだパワーをムダなく推進力に変えるため、剛性(ペダルを踏んだときのたわみにくさ)を重視した硬めの設計になっています。

トップチューブが地面と水平な「ホリゾンタルフレーム」が主流で、クロモリ(クロムモリブデン鋼という鉄系の素材)が今も多く使われているのも特徴です。

一方ロードバイクは、長距離を快適かつ速く走るために軽量性・空力・振動吸収のバランスを重視して作られています。

素材もカーボンが主流で、軽量モデルなら車体重量が6kg台まで軽くなるものもあります。

重量だけを見るとどちらも8kg前後で大差ないこともありますが、「硬さで踏み込む力を伝えるピスト」と「軽さと快適性を追うロードバイク」という設計思想の違いがハッキリ出ているんですよね。

用途・走る場所の違い

5つ目は、そもそもの用途と走る場所の違いです。

競輪用ピストは、競輪場のバンクを走ってレースで競うことだけを目的に作られています。

対してロードバイクは、通勤・通学からロングライド、レースまで、公道を舞台に幅広く使える万能なスポーツ自転車です。

以下のように、想定している使い方がまったく異なります。

  • 競輪用ピスト:競輪場のバンクでの競技専用
  • ロードバイク:公道でのサイクリング・通勤・レース

「見た目が似た自転車」でも、活躍する舞台がまるで違うというわけですね。

価格・規格(NJS)の違い

最後は、価格と規格の違いです。

競輪の選手が公式レースで使う自転車には、NJS認定という厳しい規格があります。

NJSとは、かつての日本自転車振興会(現JKA)が定めた競輪用機材の認定規格のことです。フレームからハンドル、ペダル、チェーンにいたるまで、認定を受けた「NJS刻印」入りのパーツしか公式競走では使えません。

安全性と公平性を保つための仕組みで、選手はこの規格を満たしたオーダーメイドのフレームを使うのが一般的です。

価格面では、競技用のNJSフレームは単体で30万〜50万円ほど、完成車では100万円を超えることも珍しくありません。

ロードバイクも上を見ればキリがありませんが、エントリーモデルなら10万円前後から始められ、価格帯の幅が広いのが特徴です。

ちなみに、街乗り用のファッションバイクとして売られている「ピストバイク」は、NJS規格とは別物で、より安価に手に入るものが多いですよ。

なぜ競輪の自転車はブレーキなし・固定ギアなのか

ここでは、なぜ競輪用自転車がブレーキなし・固定ギアという特殊な構造になっているのかについて解説します。

「ブレーキがないなんて危ないのでは?」と感じる方も多いと思いますが、これにはちゃんとした理由があるんですよね。

大きく分けると、以下の3つの理由があります。

  • 走路が競技専用で急停止する必要がないから
  • 選手同士の安全と公平性を保つため
  • 固定ギアで速度調整ができるから

まず、競輪場のバンクは選手だけが走る閉じられた走路で、信号も歩行者もいません。

公道のように「突然の飛び出しで急ブレーキ」という場面がないため、そもそもブレーキが不要なんです。

また、集団で高速走行する競輪では、誰か一人が急ブレーキをかけると後続が巻き込まれて大事故につながります。

全員がブレーキを持たず、固定ギアで滑らかに速度をコントロールすることで、かえって集団の安全が保たれているんですね。

そして前の章で触れたとおり、固定ギアならペダルを脚で抑えるだけで減速できます。

つまり「ブレーキがない」のではなく、脚そのものがブレーキの役割を果たしていると考えると分かりやすいですよ。

競輪用自転車(ピスト)は公道を走れるのか

ここでは、競輪用自転車やピストで公道を走れるのか、その可否と注意点について解説します。

結論からいうと、ブレーキのない競輪用ピストをそのまま公道で走らせるのは違法です。

日本の道路交通法(およびその施行規則)では、自転車は前輪・後輪の両方に制動装置(ブレーキ)を備えることが義務付けられています。ブレーキのない自転車で公道を走ると「制動装置不良」として取り締まりの対象になります。

実際に、ブレーキを外したノーブレーキピストで公道を走行し、警察に指導・検挙される事例も起きています。

2013年には東京都が条例でノーブレーキピストの販売を規制するなど、社会的にも問題視されてきた経緯があります。

一方で、前後にきちんとブレーキを取り付けたピストバイクであれば、公道を合法的に走ることは可能です。

街乗り用として売られているピストバイクの多くは、最初からブレーキが付いた状態で販売されています。

ファッション性から「ブレーキを外してスッキリさせたい」と考える人もいますが、これは違法かつ非常に危険なので絶対にやめましょう。

プロの競輪選手でさえ、走行中の緊急停止は固定ギアだけでは難しいとされています。公道で安全に走るなら、ブレーキは必須の装備だと考えてくださいね。

見た目が似ていても別物な理由と選び方

ここでは、競輪用ピストとロードバイクが見た目は似ていても別物である理由と、どちらを選ぶべきかの考え方について解説します。

細身のフレームに下向きのドロップハンドル、細いタイヤと、パッと見はよく似ている両者。

それでも別物といえるのは、「変速機とブレーキを付けて公道を快適に走る」というロードバイクの前提が、ピストにはまるごと存在しないからです。

設計の出発点が「競技場を全力で走る」と「公道を長く走る」で真逆なので、外見が似ていても中身は別のカテゴリーの乗り物なんですね。

そのうえで、これから1台選ぶなら以下を目安にするといいですよ。

  • 通勤・ロングライド・レースなど幅広く使いたい → ロードバイク
  • シンプルな構造や独特の乗り味を街乗りで楽しみたい → ブレーキ付きピストバイク
  • 本格的にトラック競技に挑戦したい → NJS規格のピスト(競技用)

初めてのスポーツ自転車で、用途を決めきれていないならロードバイクが無難でおすすめです。

変速もブレーキも揃っていて、公道で安全に、そしていろいろな乗り方が楽しめますからね。

ピスト特有のダイレクトな乗り味に惹かれる場合も、公道を走るなら必ずブレーキ付きを選ぶことだけは忘れないでください。

競輪の自転車とロードバイクはどっちが速いですか?

単純な最高速度では、剛性が高く固定ギアでロスの少ない競輪用ピストが有利とされ、競輪選手は瞬間的に時速70km近くまで到達します。ただしこれは平坦なバンクでの話で、坂道やアップダウンのある公道で長距離を走る性能ならロードバイクに分があります。走る場所が違うので、単純な優劣ではなく「用途によって速さの土俵が違う」と考えるのが正確です。

ピストバイクと競輪用の自転車(ピストレーサー)は同じものですか?

広い意味ではどちらも固定ギアのトラック系自転車ですが、厳密には違います。競輪の公式レースで使われるのはNJS認定を受けた「ピストレーサー(競輪車)」で、規格が厳格でオーダーメイドが基本です。一方、街乗り用に売られる「ピストバイク」はNJS規格外のものが多く、公道用にブレーキが付いた状態で販売されるのが一般的です。

競輪用の自転車を公道で走らせても大丈夫ですか?

ブレーキのない競輪用ピストをそのまま公道で走らせるのは、道路交通法違反となり違法です。公道を走るには前後2つのブレーキが必須なので、走らせたい場合は必ずブレーキを取り付ける必要があります。プロ選手でも固定ギアだけでの緊急停止は難しいため、安全のためにもブレーキは欠かせません。

固定ギアとフリーギアは何が違うのですか?
  • 固定ギア:ペダルと後輪が直結し、車輪が回る間はペダルも回り続ける。ピスト特有の仕組み
  • フリーギア:ペダルを止めても車輪だけ空転する。ロードバイクや一般車の仕組み

固定ギアはペダルの操作がそのまま車輪に伝わるため、脚力での速度調整がしやすい反面、走行中に足を休められない特徴があります。

まとめ

今回は、競輪用自転車(ピスト)とロードバイクの違いについて解説しました。

見た目は似ていても、両者は次のようにハッキリと違う別物でしたね。

  • 競輪用ピストはブレーキなし・変速なし・固定ギアの競技専用
  • ロードバイクはブレーキと変速を備えた公道向けの万能車
  • ブレーキのないピストは公道走行が違法になる

競輪のピストがブレーキなし・固定ギアなのは、信号も歩行者もいない競技専用の走路を、集団で安全かつ全力で走るための合理的な設計だからです。

そのままでは公道を走れませんが、ブレーキを付ければ街乗り用のピストバイクとして楽しむこともできます。

これから1台選ぶなら、幅広い用途に対応できて公道でも安心なロードバイクが扱いやすくておすすめですよ。

それぞれの特徴を正しく理解して、自分の目的にぴったりの1台を見つけてくださいね。

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