この記事では、ロードバイクにおけるFTPの意味・測定方法・レベル別の目安について紹介しています。
「FTPってよく聞くけど、そもそも何のこと?」
「自分のFTPがどのくらいなのか知りたいけど、測り方が分からない……」
こんなふうに思っていませんか?
FTPはロードバイクのトレーニングにおいて最も重要な指標の一つですが、初めて聞く方にとっては何を意味するのか分かりにくいですよね。
そこで今回はFTPの基本的な意味から測定方法、年齢・レベル別の目安、効率的なFTP向上トレーニングまで徹底解説していきます。
この記事を読めば、FTPを活用したトレーニングの第一歩が踏み出せるようになりますよ。
FTP(機能的作業閾値パワー)とは?

ここでは、FTPの基本的な意味と、なぜロードバイクで重要視されるのかについて解説します。
FTPの定義
FTPとは「Functional Threshold Power」の略で、日本語では「機能的作業閾値パワー」と訳されます。
このFTPを基準にトレーニングの強度を設定することで、効率的にパフォーマンスを向上させることができるんです。
パワーウェイトレシオ(PWR)との関係
FTPと合わせて知っておきたいのが、パワーウェイトレシオ(PWR)という指標です。
PWRは「FTP ÷ 体重(kg)」で計算され、体重1kgあたりに出せるパワーを表します。たとえばFTPが200Wで体重が70kgなら、PWRは約2.86W/kgです。
特にヒルクライムではPWRが高いほど有利になります。FTPの絶対値だけでなく、体重との比率も意識するとトレーニングの方向性が明確になりますよ。
FTPを知るメリット
自分のFTPを把握しておくと、以下のようなメリットがあります。
- トレーニング強度を数値で管理できる
- 成長度合いを客観的に把握できる
- ペース配分の目安になる
- オーバートレーニングを防げる
「何となく走る」から「データに基づいて走る」に変わるだけで、上達のスピードが格段に上がりますよ。
FTPの測定方法
ここでは、FTPを実際に測定する具体的な方法について解説します。
FTP測定にはいくつかの方法がありますが、代表的なものを紹介しますね。
20分間テスト(最もポピュラーな方法)
FTP測定で最も広く使われているのが20分間の全力走テストです。
測定手順は以下の通りです。
- 10〜15分のウォームアップを行う
- 5分間の高強度走(無酸素パワーを使い切るため)
- 5〜10分の軽い回復走
- 20分間を全力で走り、平均パワーを記録する
- 20分間の平均パワー × 0.95 = FTP
20分の平均パワーに0.95を掛けるのは、20分間で出せるパワーは1時間の持続可能パワーより約5%高いためです。たとえば20分間の平均パワーが210Wなら、FTPは210W × 0.95 = 約200Wとなります。
ランプテスト(短時間で測定可能)
20分間テストがきつすぎると感じる方には、ランプテストがおすすめです。
ランプテストは1分ごとにパワーが段階的に上がっていき、ペダルを回せなくなった時点で終了する方式です。所要時間は10〜20分程度で、ZwiftやTrainerRoadなどのアプリに搭載されています。
精度は20分テストにやや劣りますが、ペース配分を考える必要がないため初心者でも取り組みやすいのがメリットですよ。
スマートトレーナーを使った測定
最も正確にFTPを測定するなら、パワーメーターまたはスマートトレーナー(スマートローラー)を使うのがベストです。
スマートトレーナーとは、自動で負荷を制御できる室内トレーニング用のローラー台のことです。Zwiftなどのアプリと連動させれば、画面の指示に従うだけでFTPテストが完了します。
屋外での測定は風や勾配の影響を受けるため、条件を統一できる室内のほうが正確な数値が出やすいですよ。
レベル別FTPの目安
ここでは、レベル別のFTPとパワーウェイトレシオの目安について解説します。
自分の現在地を知って、目標設定の参考にしてくださいね。
| レベル | FTP目安(体重70kgの場合) | PWR(W/kg) | 該当する層 |
|---|---|---|---|
| 初心者 | 100〜160W | 1.5〜2.3 | ロードバイクを始めたばかり |
| 中級者 | 160〜230W | 2.3〜3.3 | 週2〜3回トレーニングしている |
| 上級者 | 230〜300W | 3.3〜4.3 | レースに出場するレベル |
| エリート | 300〜380W | 4.3〜5.5 | 実業団・国内トップクラス |
| プロ | 380W以上 | 5.5以上 | プロツアー選手 |
初心者の方はまずPWR 2.0〜2.5W/kgを目標にするのがおすすめです。
運動習慣がなかった方でも、3〜6ヶ月のトレーニングでこのレベルには到達できることが多いです。大切なのは他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて成長を実感することですよ。
FTPを効率的に向上させるトレーニング方法
ここでは、FTPを効率的に上げるための具体的なトレーニングメニューについて解説します。
FTPを上げるには、ただ走るだけでなく目的に合ったメニューを取り入れることが重要です。
SSTトレーニング(スイートスポットトレーニング)
FTP向上に最も効果的と言われているのが、SST(スイートスポットトレーニング)です。
僕自身もSSTを週2〜3回取り入れたところ、3ヶ月でFTPが15W向上した経験があります。初心者から上級者まで幅広くおすすめできるメニューですよ。
インターバルトレーニング
FTPの100〜120%の高強度で3〜5分間走り、同じ時間の休息を挟むトレーニングです。
VO2max(最大酸素摂取量)を向上させる効果があり、FTPの天井を引き上げるのに有効です。ただし身体への負担が大きいため、週1〜2回に留めましょう。
ロングライド(エンデュランス走)
FTPの55〜75%の低強度で2〜4時間走るエンデュランス走(持久走)も、FTP向上には欠かせません。
脂肪をエネルギーとして使う能力が向上し、長時間のライドでも疲れにくくなります。週末のロングライドを習慣にするだけでも、じわじわとベースの体力が上がっていきますよ。
トレーニングの週間スケジュール例
週3〜4回のトレーニングが可能な方向けの、FTP向上を目的としたスケジュール例を紹介します。
| 曜日 | メニュー | 時間 | 強度(FTP比) |
|---|---|---|---|
| 火曜 | SST 20分 × 2本 | 約60分 | 88〜94% |
| 木曜 | インターバル 4分 × 4本 | 約50分 | 105〜115% |
| 土曜 | エンデュランス走 | 2〜3時間 | 55〜75% |
| 日曜 | SST 30分 × 1本 or 回復走 | 約60分 | 88〜94% or 50%以下 |
あくまで一例ですが、SSTをベースにインターバルとロングライドを組み合わせるのがFTP向上の王道です。体調や疲労度に合わせて柔軟に調整してくださいね。
よくある質問
- FTPとはロードバイクでどういう意味ですか?
-
FTP(Functional Threshold Power)は、1時間維持できる最大の平均パワー(ワット数)のことです。ロードバイクのトレーニングにおける最も基本的な指標で、この数値を基準にトレーニング強度を設定します。パワーメーターやスマートトレーナーがあれば測定できますよ。
- パワーメーターがなくてもFTPは測れる?
-
正確な測定にはパワーメーターが必要です。ただし、スマートトレーナー(自動負荷制御付きのローラー台)にはパワー計測機能が内蔵されているため、パワーメーター単体を買わなくても測定可能です。Zwiftなどのアプリと連動させれば、簡単にFTPテストができますよ。
- FTPはどのくらいの頻度で測定すればいい?
-
4〜8週間に1回の測定が一般的です。トレーニングを継続していればFTPは徐々に向上していくので、定期的に測定して成長を確認しましょう。ただし、FTPテスト自体が身体に大きな負担をかけるため、頻繁にやりすぎるのは逆効果です。
- 初心者のFTPが低いのは普通?
-
まったく普通です。運動習慣がなかった方のFTPが100〜150W程度なのはごく一般的なことです。大切なのは現時点の数値ではなく、トレーニングを続けてどれだけ向上させるかです。初心者のうちはFTPが伸びやすいので、3〜6ヶ月で大きな成長を実感できることが多いですよ。
まとめ
今回は、ロードバイクにおけるFTPの意味・測定方法・レベル別の目安・効率的な向上方法について解説しました。
FTPについてのポイントをまとめます。
- FTPは1時間維持できる最大の平均パワーのこと
- 20分間テストで簡単に測定できる(平均パワー × 0.95)
- 初心者はPWR 2.0〜2.5W/kgを最初の目標に
- SSTトレーニングがFTP向上に最も効果的
- 4〜8週間ごとに再測定して成長を確認する
FTPを知ることで、トレーニングの質が格段に上がります。「何となく走る」から「目的を持って走る」に変わるだけで、上達のスピードがまったく違ってきますよ。
まずは一度FTPテストを受けてみて、自分の現在地を確認してみてくださいね。
