この記事では、ロードバイクリムブレーキについて紹介しています。
「リムブレーキってそもそもどういう仕組みなんだろう?」
「ディスクブレーキが主流になった今、リムブレーキを選ぶ意味はあるの?」
こんなふうに思っていませんか?
新車のロードバイクがディスクブレーキ一色になりつつある今、リムブレーキって結局どうなの?と気になっている方は多いですよね。
僕自身、10年以上ロードバイクに乗ってきて、リムブレーキ車もディスクブレーキ車も両方所有してきました。だからこそ、それぞれの良さと弱点をリアルに感じています。
そこで今回はリムブレーキの仕組みや種類、ディスクブレーキとの違い、メリット・デメリット、そして今リムブレーキを選ぶ意味までまとめて解説していきます。
読み終わるころには、自分にとってリムブレーキが合っているかどうかがハッキリ判断できるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそもリムブレーキとは?基本の仕組みを解説

ここでは、リムブレーキがどうやって自転車を止めているのか、その基本的な仕組みについて解説します。
リムブレーキとは、ホイールの外周にある「リム」(タイヤをはめている銀色や黒色のフチの部分)を、左右のブレーキシューで直接挟み込んで止める方式のブレーキです。
ブレーキシュー(リムに押し付けるゴム部分。消耗品で定期的に交換します)とリムの摩擦だけで止めるので、部品点数が少なく、構造が理解しやすいのが特徴ですね。
実際に整備してみると、ワイヤーの張り具合とシューの位置さえ合っていれば、初心者でも調整できてしまうほど分かりやすい仕組みなんです。
一方、近年主流になっているディスクブレーキは、ホイールの中心に付けた円盤(ローター)を挟んで止める方式で、リムブレーキとは止める場所も構造もまったく異なります。この違いについては後ほど詳しく比較していきますね。
リムブレーキの主な種類と特徴
ここでは、ロードバイクを中心としたリムブレーキの代表的な種類とそれぞれの特徴について解説します。
ひとくちにリムブレーキと言っても、実はいくつかのタイプがあります。ロードバイクで使われるものを中心に、代表的な4種類を見ていきましょう。
- キャリパーブレーキ(ロードバイクの定番)
- ダイレクトマウントブレーキ
- Vブレーキ
- カンチブレーキ
それぞれ得意な用途が違うので、順番に解説していきますね。
キャリパーブレーキ
キャリパーブレーキは、ロードバイクのリムブレーキとして最も一般的なタイプです。フレームの1本のボルトで固定され、左右のアーチが交差する形でリムを挟み込みます。
現在のロードバイク用キャリパーブレーキは、ほとんどがデュアルピボット(軸が2つあり、左右均等に強い力で効くタイプ)を採用しています。軸が1つの「シングルピボット」もありますが、こちらは制動力が穏やかで片効きしやすく、今は主に前後の後ろ側や廉価モデルで使われる程度ですね。
コンパクトで軽く、見た目もスッキリしているので、レース用のロードバイクで長く主流だったタイプです。
ダイレクトマウントブレーキ
ダイレクトマウントブレーキは、従来のキャリパーブレーキを進化させた、ロードバイク専用のハイエンド向けリムブレーキです。
通常のキャリパーが1点でフレームに留まるのに対し、ダイレクトマウントは2点でフレームに固定します。これによりガタつきが少なく、剛性が高いのでカッチリした制動力とコントロール性を実現しています。
ディスクブレーキが普及する直前の、リムブレーキ最終世代とも言える高性能タイプで、上位グレードのエアロロードなどに採用されていました。
Vブレーキ
Vブレーキは、左右に長いアームを持ち、リムブレーキの中で最も強い制動力を発揮するタイプです。クロスバイクやマウンテンバイク、シクロクロスなどで多く使われています。
アームが長い分、テコの原理で強い力がかかるのが特徴で、構造もシンプルなので整備しやすいのがメリットです。ただしロードバイク用のブレーキレバーとはワイヤーの引き量が合わないため、純粋なロードバイクではあまり使われません。
カンチブレーキ
カンチブレーキ(カンティレバーブレーキ)は、左右独立したアームをリムの下側に取り付ける、泥はけの良い伝統的なタイプです。
タイヤとブレーキの隙間を大きく取れるので、太いタイヤや泥が詰まりやすいオフロードで力を発揮します。かつてはシクロクロスの定番でしたが、現在はディスクブレーキに置き換わり、クラシックなランドナーなどで見かける程度になっていますね。
リムブレーキとディスクブレーキの違いを比較
ここでは、リムブレーキとディスクブレーキが具体的にどう違うのか、制動力や重量など項目ごとの比較について解説します。
2つのブレーキは「止める場所」がそもそも違います。リムブレーキはホイール外周のリムを挟み、ディスクブレーキはホイール中心のローター(円盤)を挟んで止めます。
この構造の違いが、実際の使い勝手にどう影響するのかを表にまとめてみました。
| 比較項目 | リムブレーキ | ディスクブレーキ |
|---|---|---|
| 止める場所 | ホイール外周のリム | ホイール中心のローター |
| 重量 | 軽い | やや重い |
| 価格 | 安い傾向 | 高い傾向 |
| 雨天時の制動力 | 低下しやすい | 安定して効く |
| 下りの安定感 | 握力が必要 | 軽い力で安定 |
| 整備のしやすさ | 自分でも簡単 | 専門知識が必要 |
| タイヤ幅の自由度 | 制限あり | 太いタイヤOK |
| リムの摩耗 | あり(消耗する) | なし |
こうして並べてみると、「軽さ・安さ・整備のしやすさ」ならリムブレーキ、「悪天候での安心感・コントロール性」ならディスクブレーキという住み分けがハッキリしますね。
どちらが優れているというより、何を優先するかで最適解が変わるというのが正直なところです。次からは、リムブレーキのメリットとデメリットをさらに掘り下げていきますね。
リムブレーキのメリット
ここでは、ディスクブレーキ全盛の今でも根強く支持される、リムブレーキならではのメリットについて解説します。
「時代遅れ」と言われがちなリムブレーキですが、実際に使ってみると光る長所がしっかりあります。主なメリットは次の3つです。
車体が軽く仕上げやすい
リムブレーキ最大の魅力は、なんといっても軽さです。ローターやキャリパー、油圧システムが不要な分、車体全体で数百グラム軽く仕上がります。
たった数百グラムと思うかもしれませんが、ヒルクライム(上り坂を登る競技・ライド)では車体の軽さがそのままタイムに直結します。実際、軽さを武器に登りを楽しみたい人にとっては、今でもリムブレーキが有力な選択肢なんですよ。
価格が安くコスパが良い
リムブレーキは部品点数が少なくシンプルなので、同グレードならディスクブレーキ車より本体価格が安い傾向にあります。
さらにホイールやパーツも比較的リーズナブルに揃えられます。中古市場でも良質なリムブレーキ車が手頃な価格で出回っているので、とにかくコストを抑えてロードバイクを始めたい人には大きな味方ですね。
整備がシンプルで自分でやりやすい
構造がシンプルなリムブレーキは、日常的なメンテナンスを自分でこなしやすいのも見逃せないポイントです。
ブレーキの効きが悪くなったとき、その場でパッと調整できる安心感は、実際に乗っていると想像以上にありがたいですよ。
リムブレーキのデメリット
ここでは、購入前に必ず知っておきたい、リムブレーキの弱点や注意すべきデメリットについて解説します。
メリットがある一方で、リムブレーキには構造上どうしても避けられない弱点もあります。正直にお伝えしますね。
雨の日に制動力が落ちる
リムブレーキの一番のウィークポイントが、雨天時にブレーキの効きが大きく低下することです。
濡れたリムとブレーキシューの間に水の膜ができてしまい、握ってから実際に効き始めるまでにワンテンポ遅れます。雨の下り坂では制動距離が伸びるので、スピードを控えめにして早めのブレーキを心がける必要があります。
この点はディスクブレーキが圧倒的に有利で、通勤やロングライドで天候を選ばず走りたい人にとっては、リムブレーキの明確な弱点と言えますね。
リムが摩耗して寿命がある
リムを直接挟んで止める構造上、走行を重ねるとリム自体が少しずつ摩耗していきます。
特に雨天走行や砂・砂利の多い道では摩耗が早まります。摩耗が限界を超えるとリムが破損する危険もあるため、長く乗るとホイール(リム)の交換が必要になることは覚えておきましょう。ディスクブレーキはローターとパッドで止めるのでリムが摩耗せず、この点でも差が出ます。
タイヤの太さに制限がある
リムブレーキはアーチの隙間でリムを挟む構造のため、装着できるタイヤの太さに上限があります。
多くのリムブレーキ車は28mm程度までが目安で、近年流行している32mm以上の太いタイヤは付けにくいです。太いタイヤで乗り心地やグリップを高める「ワイドタイヤ化」の流れには乗りにくいので、快適性重視の人は注意が必要ですね。
今リムブレーキを選ぶ意味はある?向いている人
ここでは、ディスクブレーキが主流になった今あえてリムブレーキを選ぶ意味と、リムブレーキが向いている人のタイプについて解説します。
「これから買うのにリムブレーキって大丈夫なの?」という不安は当然です。結論からお伝えすると、2026年現在でもリムブレーキが即なくなることはなく、選ぶ意味は十分にあります。
そのうえで、リムブレーキが向いているのは次のような人です。
- とにかく軽い車体でヒルクライムを楽しみたい人
- 予算を抑えてロードバイクを始めたい人
- 整備を自分でやって愛車を管理したい人
- 晴れた日のサイクリングがメインの人
- すでに手持ちのリムブレーキ用ホイールを活かしたい人
逆に、雨でも通勤で使う、悪天候のロングライドに挑む、太いタイヤで快適性を追求したいという人はディスクブレーキが安心です。
自分の乗り方に照らして考えれば、リムブレーキという選択は決して「型落ち」ではなく、目的に合った合理的な選択になりますよ。
- リムブレーキはこの先なくなってしまいますか?
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ハイエンドの新車はディスクブレーキが中心になっていますが、2026年現在もリムブレーキ車の販売やブレーキシュー・ホイールなどの補修パーツの流通は続いています。すぐに乗れなくなることはないので、いま所有している方も安心して乗り続けられますよ。
- リムブレーキとディスクブレーキ、初心者にはどちらがおすすめですか?
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乗り方によって変わります。晴れた日のサイクリングがメインで、予算を抑えたい・軽さを重視したいならリムブレーキが向いています。天候を問わず通勤やロングライドで使いたい、雨の下りでも安心して止まりたいならディスクブレーキがおすすめです。
- リムブレーキのメンテナンスで気をつけることは?
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- ブレーキシューの摩耗:溝がなくなってきたら早めに交換する
- リムの摩耗:側面が凹んできたらホイール交換を検討する
- 片効き・ワイヤーの緩み:定期的に効き具合と左右バランスを確認する
- リムブレーキ車に太いタイヤは付けられますか?
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フレームとブレーキアーチのクリアランス次第ですが、多くのリムブレーキロードは28mm程度までが目安です。32mm以上の太いタイヤを楽しみたい場合は、対応するディスクブレーキ車を選ぶほうが無難ですね。
まとめ
今回はロードバイクのリムブレーキについて、仕組みや種類、ディスクブレーキとの違いから今選ぶ意味まで解説しました。
リムブレーキの要点を振り返ると、以下の通りです。
- リムを直接挟んで止めるシンプルな構造
- 軽い・安い・整備しやすいのが強み
- 雨に弱い・リムが摩耗する・タイヤ幅に制限があるのが弱点
- ヒルクライムや晴天ライド、コスパ重視派には今でも有力
ディスクブレーキが主流になった今でも、自分の乗り方に合っていればリムブレーキは十分に合理的な選択です。軽さやコスト、整備のしやすさを重視するなら、まだまだ現役で活躍してくれますよ。
「実際に自分に合う1台をプロに相談して選びたい」という方は、全国に店舗があるスポーツバイク専門店ワイズロードをチェックしてみるのもおすすめです。豊富な品揃えと専門スタッフのアドバイスで、リムブレーキ車もディスクブレーキ車も納得して選べますよ。
自分の走り方に合ったブレーキを選んで、快適で安全なロードバイクライフを楽しんでくださいね。
